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ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人ののんchanのレビュー・感想・評価

4.0
ニューヨークに住む高齢のヴォーゲル夫妻は若い頃からアートコレクターとして、少しづつコレクションを増やしていった。何とその数4782点‼️

元郵便局員だったハーブと元図書館司書をしていたドロシーは、それはそれは仲睦まじく、45年間連れ添って一緒にいなかった日は片手以内というから驚きます😲
子供に恵まれず、猫🐈と亀🐢と熱帯魚🐠と暮らしている。
アパートは足の踏み場もないほどに作品に埋もれての暮らし。

一般市民の給料では大作は買えない。2人で決めていることは『手に届く値段とアパートに入るサイズ』ただそれだけの基準で買い溜めた。まったくミニマル。

そんな2人のコレクションは、80年代アートが中心で、まだ若いアーティストたちのその先の人気など気にすることはなく、自分の感性だけで決めて求めていた。
美術館やアトリエに足繁く通っていたのもあり、アーティストたちとの交流も深まって顔馴染みになっていく。

ハーブはロシアとポーランドからの移民でNYに生まれ育った。兄の影響もあり若い頃からアート本に夢中になって絵を描くようになった。
ドロシーはNY北部のエルマイラに生まれ、NYの大学で修士号を取り司書となり、趣味で絵を描いていた。

アーティストが言うには、2人には審美眼がある。
ハーブは見たものが脳を通らずに直接魂に響く人。

2人はアート界のマスコットと言われるほどに世界的に有名な素人コレクターとなっていった。

何よりのご褒美はアーティストたちと知り合って理解出来たことだと年老いたハーブはしみじみ語っている。

そこにアメリカ国立美術館から寄贈の依頼が届く。



『ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの』
が続編になっています。併せての鑑賞をお勧めします💫
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