B

オール・アバウト・マイ・マザーのBのレビュー・感想・評価

3.6
101分とは思えない内容の濃い素晴らしい作品だった。
女性向けかな。

マヌエラと、それを演じたセシリア・ロスがとても魅力的だった。
女性としてキラキラしてるとかじゃなく、気取っていなくて 理性的で、良心があって。
波瀾万丈の半生をくいしばりながら乗り越えてきた女性の厚みが溢れ出ていてすごく共感出来る女性だった。

そしてアグラードの包容力と存在感が素晴らしい。
全ての登場人物が不自然なように見えて、自然体、だから面白かった。

母親、男の問題は女性の普遍的な重しだなぁ。
元旦那エステバンの
男の子が欲しかっただの、一度子供に会いたかっただのの発言は胸糞悪かった。
死期が近づいてたらどんな事も許され美談になると思うなよ。
女は命懸けで妊娠、出産、そして子供を養育していく枷が半生課されるのに、
うるうるした目で一度子供に会ってみたい、なんて、一度やと⁉︎
無責任で他人事ね。養育時間とお金を払えー使えー。自分の子供なのに、ヒフティーヒフティーの責任を負うべき!!
まあここは泣かせる場面だったんだろうけど。。。
楽屋で何がなんでも最後までフェ○してほしいと自分の欲望を幼稚に駄々こねてくるとことか、
男の身勝手さの描き方が上手い。

ペネロペがとても可愛かったけど、なんでエステバンと⁉︎そこ違和感。
「欲望という名の電車」も観賞してみたい。
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