だいご

明日に向って撃て!のだいごのレビュー・感想・評価

明日に向って撃て!(1969年製作の映画)
4.1
ポールニューマンとロバートレッドフォードとか言う最高の組み合わせ。
ブッチって明るい社交的なタイプだったんだな。何となく頭は切れるけど無口なタイプみたいな感じで、サンダンスを勝手にお調子者キャラだと思ってた。
色々と『俺たちに明日はない』の二番煎じだのいわれるけど、個人的にはアメリカンニューシネマで一番好きかも。撃たれた瞬間に、ばぁーって血が出るとかやったアーサーペンは黒澤明に多大な影響を受けて、生々しいリアリズムみたいなのを描いたんだけど、ジョージロイヒルはその後の『スティング』を観てもわかるように、お洒落なんだよね。そもそも西部劇の監督じゃないし。泥臭い西部劇嫌いじゃないけど、これくらいの塩梅が好き。
要するにその日暮らしのやくざ者のなれの果てを描いた映画なんだけど、好き勝手自由に生きて潔く死ぬ。よく言えば滅びの美学?男らしくていいじゃん。
荒野での鬼ごっことかスティールボールランみたいで好きやわ。ボリビア田舎すぎやし、店で飯食いながら強盗の練習すな。
『俺たちに明日はない』といい邦題が冴え渡ってる。
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