中世イングランドの騎士トリスタンと、アイルランドの王女イゾルデの恋。
戦闘で、瀕死の重傷を負った騎士を助けた敵国の王女。
互いに正体を知らぬまま、恋に落ちたふたり。
ジェームズ・フランコの美丈夫ぶりと、ソフィア・マイルズの色香。
しかし、ふたりの哀しい恋の顛末よりも、トリスタンの養父マーク王が憐れでならなかった。
このマーク王がなかなかの好人物。
演じるルーファス・シーウェルは敵役が多い俳優。
が、劇中では、王としての威厳と、慈悲の心に溢れた男気のある演技が素晴らしかった。
実の息子の様に愛するトリスタンと、新妻イゾルデの密通。
主君を敬愛し、忠誠を誓うトリスタンの苦悩。
そして、マーク王が彼に下す決断。
泣ける。