青山

クレイマー、クレイマーの青山のレビュー・感想・評価

クレイマー、クレイマー(1979年製作の映画)
3.6
妻が出て行った。残された主人公(ダスティン・ホフマン)は仕事と息子のビリーの面倒を見るのに大忙し。そんな生活に慣れ始めたある日、妻からビリーの親権が欲しいと連絡が。主人公は妻と法廷で戦うことを決意し......。

原題にはクレイマーvsクレイマーと、"vs"が付きます。夫のクレイマー氏と妻のクレイマー夫人が戦うってわけですね。内容知らずに借りてきたのでクレーマーがたくさん出て来る嫌な話だと思ってました。

主に妻に出ていかれた主人公が1人で子育てと仕事の両立に奮闘する姿が描かれます。上品なユーモアも交えつつ、子育ての大変さとそれでも息子を愛する気持ちに常にじんわり泣きそうでした。フレンチトースト、ジャングルジム、秘書との遭遇、特に派手なことが起こるわけではありませんが、一つ一つのシーンが愛おしいです。
この辺見てる時は「あの女なんで子供置いて出て行きやがった〜〜」とか思ってましたが、裁判のシーンでは主人公の悪かったところも見えてどっちもどっちな感じがしましたね。
ラストシーンもいいですね。はっきりとオチをつけずに想像にお任せする感じ。でももやもやは一切なくて素敵な終わり方でした。
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