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嵐の孤児のKICCOのレビュー・感想・評価

嵐の孤児(1921年製作の映画)
5.0
涙が止まらなかった。
こんなにも心をかき乱していく作品が1920年代にあったのですよ。
この作品を観ずして映画は語れない。これぞ名作。(映画観始めると名作を連呼してしまう悪い癖……)
貴族の母から生まれたルイーズは盲目の乞食に、平民のアンリエットは貴族と恋を。このねじれがすごく皮肉で貴族の傲慢さを強く感じる。この姉妹は貴族と平民、両方の犠牲になったって感じだな。
心を揺さぶる映画。
いつの世も純粋で正直な人は悲惨な目にあいがちですね。大衆って醜いなと常日頃思います。
でも最後は救われたのでよかった……ほんとによかった……朝から泣いたよ……

途中「うさぎおいしかの山〜」って『ふるさと』のメロディーみたいなん挟まるからちと笑ってもうだけど。
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