B級怪獣エイガ

カラー・オブ・ハートのB級怪獣エイガのレビュー・感想・評価

カラー・オブ・ハート(1998年製作の映画)
4.3
カラーの現実から完璧()な白黒TV世界へダイブ。

白黒の世界に入ってから少しダレたが街に''異変''が出始めた所からは映像的にも話的にも面白く飽きずに見れた。

まず白黒とカラーの混じった映像は撮影方法が分からなくなるシーンが何個も出てきてすごい楽しい。化粧する所や落とすシーンのメイキングを見たが非常に興味深く、物凄く大変な撮影をしていて製作陣に敬礼した。相当の手間がかかってる。これだけで見る価値あり。

ストーリーの方はと言うと基本的に展開など面白いのだが、後半少しクサいのが見ててちょっと恥ずかしかった。
ただ、トビーマグワイア演じる主人公の『周りは皆自分のおかげでカラーな中、当の自分は1人白黒』というパートは絵面や心情、境遇を考えるとかなりわかりやすく切なくてもっと引っ張って掘り下げて良い要素だったように思う。現状の色がつく瞬間でもまあ感動というかイイっちゃイイが、もっとこう、裁判の演説のとこでやっと色がつくとかだったら振り切ったクサさ、熱さで良かったんじゃないかと思った。

他にも所々スマートじゃない部分(妹の扱いとか)や『?』となる部分(不思議ジジイの情緒とか)や『それでいい…のか…?』となる部分(あの夫の所ら辺とか)があるものの、総合的には面白かった。

あとアクロスザユニバースはズルい。