カラー・オブ・ハートの作品情報・感想・評価

「カラー・オブ・ハート」に投稿された感想・評価

カラーの現実から完璧()な白黒TV世界へダイブ。

白黒の世界に入ってから少しダレたが街に''異変''が出始めた所からは映像的にも話的にも面白く飽きずに見れた。

まず白黒とカラーの混じった映像は撮影方法が分からなくなるシーンが何個も出てきてすごい楽しい。化粧する所や落とすシーンのメイキングを見たが非常に興味深く、物凄く大変な撮影をしていて製作陣に敬礼した。相当の手間がかかってる。これだけで見る価値あり。

ストーリーの方はと言うと基本的に展開など面白いのだが、後半少しクサいのが見ててちょっと恥ずかしかった。
ただ、トビーマグワイア演じる主人公の『周りは皆自分のおかげでカラーな中、当の自分は1人白黒』というパートは絵面や心情、境遇を考えるとかなりわかりやすく切なくてもっと引っ張って掘り下げて良い要素だったように思う。現状の色がつく瞬間でもまあ感動というかイイっちゃイイが、もっとこう、裁判の演説のとこでやっと色がつくとかだったら振り切ったクサさ、熱さで良かったんじゃないかと思った。

他にも所々スマートじゃない部分(妹の扱いとか)や『?』となる部分(不思議ジジイの情緒とか)や『それでいい…のか…?』となる部分(あの夫の所ら辺とか)があるものの、総合的には面白かった。

あとアクロスザユニバースはズルい。
ちろる

ちろるの感想・評価

3.8
普遍的なものは実はそんなにこの世にはなくて、緩やかにこの世界は変化していく。
私たち人間は戸惑いながらもその流れに乗って順応していけるのだけど、実は真髄の変わらない自分の軸を見失わなければなにも怖くない。
たとえそれが今いる世界と違ってもタイムスリップしたって、異次元の世界に行ったとしても・・・。
好きなドラマとは言えども、予想以上にぶっ飛んだ世界を主人公デイビッドが割と冷静に受け入れててびっくりした。
そんな順応性高いなら、現実の世界でも友達もっとできるよね・・・。
ハッピーな🇺🇸古き良き健全なアメリカの姿をを嘲弄しているようにも見えるし、(黒人はほぼでてないけど)ある意味はびこる人種差別問題を別の視点から描いているようにも感じるし、どう捉えるのかは人それぞれ違うのかもしれないけど、ユニークな切り口から私たち人間を客観視したようなヒューマンドラマ。

ジェニファーのラストの決断にはおいおい、ってツッコミたくなったけど、モノクロの世界がだんだん鮮やかになっていく展開の映像は珍しいし、見事で映画としては十分に見応えがありました。
kyooo

kyoooの感想・評価

4.0
あれ、普通に良作だと思うけど、レビューがこんなに少ないとは。

白黒とカラーの対比を以て、映像技術の発達だけでなく価値観や性感情や人権の変革を表現している個人的には新しさ満載な作品。

もっとレビュー数が伸びていいと思うけど、所謂発掘良品なんでしょうか。

近いうちにもう一度見ようかな。
MiYA

MiYAの感想・評価

3.3
50年代のホームドラマの世界に入り込んでしまうというファンタジー。ドラマの中の「古き良きアメリカ」は、保守的で人権が抑圧されていた社会だったという批評的な視点は興味深い点で、白黒の世界がだんだん色づいていくことが多様性が視覚化しているというギミックは上手いなと思うのです。ただ、どうにも説教臭いのが気になるのです。「多様化」を押し付けることが、人権を抑圧し多様化を阻んでいるというのは、大いなる矛盾ではないかと思うわけです。

とまぁ別に難しいことをわざわざ考える必要はないわけで、ブレイク前のトビー・マグワイアとリース・ウィザースプーンのフレッシュな魅力に触れるのも一興です。
me

meの感想・評価

4.0
邦題とジャケットのちょいダサ加減からは想像できない良品やった。
リモコンの取り合いからモノクロのテレビドラマの世界に入りこんでしまった兄妹。何もかも台本通り決められた世界に兄妹たちが変化を起こす話。
ハチャメチャコメディのようでいて、価値観の対立とか多様化する社会の様子を色を使って表現した寓話のようにも感じる。白黒と色が混ざりあった映像が視覚的にも楽しくて良かった。
最後単調で変化のない世界の住人だった人が「これから何が起こるのかわからないね、はっはっは」ってめっちゃ楽しそうに笑ってた。人生何があるかわからんから楽しいってことかな。
あと「今夜、ロマンス劇場で」の監督は絶対この作品観てるなって思った。
Joker

Jokerの感想・評価

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“変化”を色で巧みに表現していて、メッセージ性、映像、舞台、音楽全てが良かった。個人的にかなりの名作
k

kの感想・評価

4.1
映画を観てワクワクするのは久しぶりかもしれない。こちらの作品、わざわざ発掘良品の棚に移動されていました。人の生き方について、またそれを受け入れるか否か...色々な面で良い影響を受けたように思います。主演もとてもハマり役。
mogu

moguの感想・評価

3.8
簡単に説明すると、外国版サザエさんの世界に現実世界の兄妹が入り込んじゃう話(笑)

毎日なんの変化もなく、台本通りに過ぎてゆく世界
そこには火も、雨も、雷も、そして、トイレも存在しない。

常に台本に書かれた通りの生活を送るモノクロの人たちが
その世界には存在しなかった強い快感や、憤り、自我を覚えた時
少しずつ世界が色を帯び始める。

ありそうでなかった、ファンタジーコメディでした。

モノクロの人とカラーの人が混在する世界も視覚的に好きだったし、
色づいた人を「有色人種」として差別する様は、社会問題を風刺しているようにも思えて、なかなか感慨深い。

確かに、変化を恐れず受け入れていろんな可能性を見出していくことも大事だけど
やっぱりサザエさんは色づいて欲しくないですけどね(笑)
カツオは一生小学5年生のままでいてほしいです。(笑)
caiyi

caiyiの感想・評価

3.6
木が燃えたところで笑ったのと、普通に旦那さんはかわいそう...テーマがすごく現実的、社会的。自分は白黒ハッキリさせたくなってしまうこともあるし塗り絵も途中でやめたりするのでこの映画が最後全部カラーになったときなぜか少し虚しかった
すごい発想。原題でもあるモノクロテレビドラマの舞台「Presentvile」にピーターパーカーがすっ飛ばされる話。ここではなにもかもが脚本どおりの予定調和の世界。外の世界がいかに広くて自由で、偉大かを知ったとき、ひとびとは生まれてはじめて「色」を知る。この辺は完全に西部開拓的なアメリカならではの精神論に基づいてる。インディアンのような原住民をこの町のひとびとに当てはめて考えるととても怖い。一度りんごの味、つまり「色」を知ってしまった人間はもとに戻れず、飽くなき消費を止めることができない資本主義の奴隷になるだけだからだ。
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