ShoseiH

他人の顔のShoseiHのレビュー・感想・評価

他人の顔(1966年製作の映画)
4.2
事故で顔面崩壊した主人公が他人の顔、仮面を被ることで誰でもない人間になった気分だった。何からも縛られていない存在になり際限ない自由を手に入れることができたと思った。
最後に主人公に投げかけられる台詞
「君だけが孤独なんじゃない。自由はいつだって孤独なんだ。剥げる仮面と剥げない仮面があるだけさ。」が社会を生きる人間の場合に応じた多面的な作られた人格の中で葛藤しながら暮らしている現実を突きつけてきた。
同じシーンのなかでの静止画などの連続ショットのが一つの時間の流れを塊で捉えているようで好きだった。
武満徹のワルツがすごく画を際立たせていて良かった。
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