Omizu

他人の顔のOmizuのレビュー・感想・評価

他人の顔(1966年製作の映画)
4.5
全く飽きず最後まで見てしまった。安部公房の原作の雰囲気やテーマを損なわないどころか、監督流にアップデートしてしまうってどんだけスゴいんだ。

仲代達矢は複雑な主人公を見事に演じているし、京マチ子は妖艶、岸田今日子もいい。

自分を一番疑ってるのは自分で、でもそれは自分だけじゃなくて誰でもアイデンティティーを探し求めている。誰でも仮面を被っている。剥がせるか剥がせないかの違いだけだ。

最後はより自由を求め、人間ではない何かに変貌していくように思えた。

あ、あと、美術が本当に素晴らしいと思いました。診療室といいアパートといいワクワクした。
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