一姫二太郎

病院坂の首縊りの家の一姫二太郎のレビュー・感想・評価

病院坂の首縊りの家(1979年製作の映画)
3.7
追いかけてるつもりなかったけど、市川✖️石坂の金田一もこれでラスト。
TSUTAYAのレンタルで観てたんでが、何故か上手いこと変わりばんこに一本ずつ棚にあって借りられた。逆に言えば必ず残りの4本(自分を含めるから3本)は借りられてたんだけど。少し運命感じちゃう。

最終作だけど、異色作だと思った。原作読んでないな多分。
バンドが出てきたり、英語で歌ったり、渡米の話が出たり、モダンな雰囲気だし、今までは、舞台も島だったり村だったり、なんとなく半クローズドサークルな雰囲気だったりしたけど、今回は街を舞台にしてるから、すこぶる風通しが良かったりする。

だどもやること変わらずで、相変わらず、ご家庭事情が複雑。
難解な家系図見せて「わかりましたか?」っていう人に、金田一が「はあ、さっぱり」みたいなこと言うのに笑ってしまった。
家系図のオーソリティのお前ですら、わかんないのかよと。

動機も良くも悪くもモダン。
調べみたら、「犬神家」の原作が50年で今作は75年なんですね。
そりゃあ、四半世紀もあれば、ミステリの毛色も変わるってもんです。

シリーズ通して、謎の人でvisitorだった金田一に少し言及があったけど、最後はあっさりと去っていく。
安定して面白かったです。
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