まお

フローズン・タイムのまおのレビュー・感想・評価

フローズン・タイム(2006年製作の映画)
4.2
激怒するスローモーションのスージーにクラシック音楽で始まる冒頭。「これ私の好きなやつだ!」と冒頭から完全に引き込まれた。他にもスクーターで走るバリー登場シーンや、フットサルのラスト1分、シャロン激怒シーンとクラシック音楽の使い方が絶妙で良かった。
別れたスージーを引きずって前に進めないでいるベン。そのうちに時間をフローズンさせたように止めることが出来るようになる。でも現実の動きは速すぎる。周りの人たちは先へと進むのに自分だけが進めないでいる感覚。「刺激がなさすぎて人生が1秒ずつしか進まない気がする。夢は遠くへ旅立つこと」シャロンの言葉。私も割と考えていたことだったから、この映画の刺さった部分。
シュールなコメディ要素、芸術的な官能美、おバカ過ぎて愛おしい登場人物たち、こちらも◎。
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