しらすごはん

百万円と苦虫女のしらすごはんのレビュー・感想・評価

百万円と苦虫女(2008年製作の映画)
3.6
ヒューマンコメディの佳品です。

美人は美人で大変ですね。

タナデユキ監督作品。


フリーターの佐藤鈴子(蒼井優)は21歳、実家暮らしです。

少しお金は入れているけれど、短大卒業後就職もうまくいかなかったので、なんとなく家では肩身が狭い様子。

バイト仲間のリコに誘われ、ルームシェアをして家を出ることを決めました。

ところが、リコは「彼氏の武も一緒に住んで3人で家賃を等分する」と言い出します。

引越しの日、鈴子が家へ着いた時、リコの彼氏の武だけがいました。

リコが来ない理由を聞くと、「(リコ)とは別れた」と。

成り行きで、リコの元彼と生活を始めるも、元彼は嫌なやつ。

鈴子が1匹の子猫を拾ってきたら、鈴子が留守中に男は捨ててしまいます。

雨のなか、鈴子が見たのは、車にひかれた猫の死体。

鈴子は怒り、家にある男の荷物を全て捨てしまいました。

翌日、鈴子は警察に事情を聞かれます。

「捨てられたカバンに百万円入っていた」と男に言われ、刑事告訴されてしまったのです。

罰金刑を経て、ようやく釈放されます。

…までが導入部分。

おもしろ〜い。

宙ぶらりんになった鈴子が、逃げるようにして各所を転々とする冒険物語。

今作にも、「やっときゃ良かった」の名セリフが出てきて、クスッと笑ってしまいました。


ひょんなことから前科持ちとなってしまった鈴子には居場所がない。

鈴子は、自分を知らない土地を求めて、百万円を貯めては初めて住むまちを転々とする。

百万円あれば、敷金礼金を払って当座の生活はできるから。

海の家→桃農家→ホームセンターと働き場所を変えながら、さまざまな人物と出会い、別れる。

鈴子は次にどこに向かうのか…
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