学校、ムラ、血縁、共同体、生産、お金と言った定住することで選び取られる逃げられない社会の苦しさが生々しくて良かった
鈴子は、このような定住社会に対して遊動する事で脱却しようとするが、どこにも属さない異物として社会から弾かれていく
ただ異物でありながらも、人間個人として、愛としか言いようのない関係性に保たれその場所に根ざすことができる
どのまちでも家に帰ると地面に寝転ぶのが印象的で
1人で居られることも共に人と在れることも重要で
逃げられない社会においていかに逃げられる社会を作ることができるか考えていきたくなる。