りん

百万円と苦虫女のりんのレビュー・感想・評価

百万円と苦虫女(2008年製作の映画)
3.5
コミュニティに属するということの煩わしさをギュッと詰め込んで見せられた気分。
属さないものを排他する風潮、属させようと絡みついてくる習性。
どうか鈴子には幸せになってほしいと切に願って見ていた。
ちなみに弟のいじめの描写だが、いわゆる映画を見ている誰しもの中にあるいじめのパブリックイメージをただ形にして羅列しているように感じられ、そこにリアリティを感じられず冷めてしまった。いじめに対して「お姉ちゃんのように僕も頑張って立ち向かう」という選択も、「偉いね」で褒めていいことではない。当時の時代の価値観で見ていたら何も違和感を感じなかったのかもしれないが。
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