あましお

百万円と苦虫女のあましおのレビュー・感想・評価

百万円と苦虫女(2008年製作の映画)
3.8
何度も見直しただいすきな作品!

苦虫を噛み潰したような、
苦しく、なんともうまくいかない人生を歩んでいる鈴子。
意図せず前科者になってしまったり・・・
それでも私は、彼女のことをうらやましいと思ってしまう。

"自分探しの旅"とは良く言うけど、
鈴子の場合は"自分を探さない旅"をしている。

"自分のこと探しがち"な私からしたら、
例え鈴子の中では逃げだとしても、
人と距離を保つために潔い生き方ができる行動力も、
手先が器用で、自分の意思と反して
結局周囲の人に構われてしまうのも、
愛くるしくて魅力的で、うらやましい。


「家族でも恋人でも、長く一緒にいられるコツって、一番大事なことは言わないでいることだと思ってた。」
私もそう思ってた。
そう自分が決めてしまってる時点で、相手に対して適当にやり過ごしてしまうことって多々ある。
でもそういう付き合い方って、相手が大切な人であればあるほど不幸、というかさみしい。

自分の生き方、誰かとの生き方において
大切なことを思い出させてくれるから、たまに見たくなる作品!
あましお

あましお