出来損くん

百万円と苦虫女の出来損くんのネタバレレビュー・内容・結末

百万円と苦虫女(2008年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

◎人って生きづらいよね。超苦々しいロードームービー

前科者だからっていう偏見がいかに社会的に差別されるかを思い知った (最近までテセウスを見ていてたから余計にそう感じた)
あといじめが残酷すぎた。当時も問題になっていたような……

最初、家族全員に軽蔑されて嫌われてるのかと思ってたんだけど 弟が虐められた後のシーンで蒼井優ちゃんが自分に嫌がらせしてきた人たちに反撃するシーンで弟が改心するのがグッときた
物語の最初でそれやる!?ってなったけど これが後になって重要になるんだよね

山奥の村民会のシーンはしんどかった。地方民の都会民に対する偏見とかが滲み出ていてキツい ピエール瀧の役が言ってることがもっともすぎた(皮肉にもピエール瀧は前科者になってしまったが。。。)

ハチクロの天真爛漫な蒼井優ちゃんを観ていたので この映画で大人しくしてる、凶暴的、退廃的な感じの蒼井優ちゃんを見て驚いた 演技派はすごい

家族での手紙のやり取りのある映画だよね キャッチミーとかもそうでしたね

乙女だな〜って呟くシーンの退廃具合が好きだった

最後、森山未來がお金借りていた理由が「100万たまって出ていかれたくないから」っていうのが、すごい辛かったな〜 ねじ曲がった愛情だなとは思うけど

どこ行ってもどこ行っても人と関係を築くの疲れる…めんどくさい…ってなる主人公にはちゃめちゃに共感した
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