もう、愛しすぎて止まないマイ・ベスト・ムービー。
何もない、本当に何もないストーリー。
警察に追われるスピード狂?
カーチェイスはあるけど、手を握れる理由はないんだ。
反骨精神と病んだ社会への問題提起?
そんなもん感じ取れるほど、この映画はタフじゃない。
主役のコワルスキーにはなんの親近感も共有感も覚えない。
でも、気づけば彼の「その先」を、ただ見つめていたくなる。
全ては盲目のDJ「スーパーソウル」だけが導ける、スピードの向こうに答えがある。
だけど、コワルスキーと僕達は同じ所を回るだけ。
ただひたすら、明るい闇の中で回り続けるだけ。
リメイク?
悪いけどそんな余裕を持てるほど、感動なんて求めてないんだ。