TakahiroNakamura

バニシング・ポイントのTakahiroNakamuraのレビュー・感想・評価

バニシング・ポイント(1971年製作の映画)
5.0
もう、愛しすぎて止まないマイ・ベスト・ムービー。

何もない、本当に何もないストーリー。

警察に追われるスピード狂?
カーチェイスはあるけど、手を握れる理由はないんだ。

反骨精神と病んだ社会への問題提起?
そんなもん感じ取れるほど、この映画はタフじゃない。

主役のコワルスキーにはなんの親近感も共有感も覚えない。
でも、気づけば彼の「その先」を、ただ見つめていたくなる。

全ては盲目のDJ「スーパーソウル」だけが導ける、スピードの向こうに答えがある。

だけど、コワルスキーと僕達は同じ所を回るだけ。
ただひたすら、明るい闇の中で回り続けるだけ。

リメイク?
悪いけどそんな余裕を持てるほど、感動なんて求めてないんだ。
TakahiroNakamura

TakahiroNakamura