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ハート・オブ・ウーマンのmoonのレビュー・感想・評価

ハート・オブ・ウーマン(2000年製作の映画)
3.3
序盤は男はこう、女はこうって二極化されてる映画で今観ると時代遅れ。
(時代遅れというか時代を感じる?)
とにかくニックめちゃくちゃ腹立つ。
小さい時見た時はこの映画好きだと思ってたけど、今観ると全然違う印象を受けた。
前半、コメディタッチだけどとてつもない女性蔑視の応酬とそれを笑って受け流す女性たちが描かれててマジで地獄絵図…当時の闇…
女性映画が増えつつある一方で反対するミソジニストたちってこういう文化というか社会で今まで生きてきたんだろうな、こういう人たちがミソジニストなんだろうなっていうのがわかりやすく描かれてる。
しかもメル・ギブソン(笑)

ただ、ニックの秘書?の太った女2人みたいにニックみたいな男の人をなんとも思ってない女もいる事も事実でその辺もちゃんと描かれてるなぁと思った。

セクハラしてても「昔はそういう時代だった」って言ってた父を思い出した。時代のせいにしてるけど、女性蔑視なだけじゃない?っていつか言いたい。

でも、ダーシーの部屋のオフィスに飾られてる写真がマーガレットホワイトっていうところからも、女性蔑視を風刺的に表現してるのかな?と思った。
後半ダーシーとニックが好い仲になると急にニックの考えが一転するところからもあぁ、そういう方向の映画だったのかって分かる。

こういう映画がでた社会の背景とか当時の闇を感じたし、この時よりかは少しずつだけど進んで来てるなと感じた。何も考えずに観てたちっちゃい頃とは全然違う見方をするようになってしまったけど、いろんな考えを知ったおかげで、あの太った2人の秘書みたいな人間にならずに済んだかもしれない。

なるほど、マイインターンと同じ監督なのね。

私も人の心が聞こえる能力欲しい
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