くろいひと

草の上の昼食のくろいひとのレビュー・感想・評価

草の上の昼食(1959年製作の映画)
3.8

巨匠ルノアールの文明批判的コメディ。

ナンセンスなコントのようなシーンが積み重ねられるなか、ギリシャ神話のメタファーが散りばめられる鳥獣戯画。
ロゴス=理性のはかないバカバカしさと、パトス=本能のしたたかさの対比、そしてそこから抜け出し「自然にかえった」ときのシンプルなヒューマニズム。

突風に煽られる場面はなかなかに痛快。
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