教授が中継先自宅に登場の最初のカット。アナウンサーを正面からにじり寄るように撮るカメラと違って、スクリーンサイズの中にいかにも律儀に配置された二人の男性をとらえる実に端正なフィックスショットが印象を…
>>続きを読むカルヴィーノが言っていた、芸術の価値のひとつとしての軽やかさ、の意味が最近何となくわかってきた気がする。
この映画全体を貫くairyな感触が非常に心地よい。
バロックからロココ、そして印象主義の絵画…
破廉恥喜劇とでも言おうか。
ルノワールの武器“笛”と卑猥が前面に出ている。元学長の言っていた通りな特色が、露骨に現れていた。
人工授精を推進する知識人たちと、田舎の純朴無垢な若者。冒頭は近未来モノ…
こんなにも純粋に映画的な作品があるだろうか。
カラーのルノワールがこんなにも美しいものだとは。
画面の深さを存分に発揮したショット数々、光や運動を捉えるまなざしが美しすぎる。
そしてこの映画では…
ヤギ
生物博士のアレクシは人工授精によって優秀な子供を残すべきだとの主張を掲げ、欧州大統領へ立候補していた。一方、農家の娘ネネットは彼の意見に賛同し、自ら実験台になろうと別荘を訪ねて小間使として働…
なんか古い映画を見たなぁ、、って感じ。
博士の婚約者のキリッとした立ち振舞に合わせた音楽とか、風が吹いたときのてんやわんやなとことか。
幸福とは自然の秩序に従うこと、みたいな台詞があってまぁこれがこ…