花波

リトル・ランボーズの花波のレビュー・感想・評価

リトル・ランボーズ(2007年製作の映画)
3.8

劇場を飛び出して走り出す少年と、小さな部屋でたくさんの絵に囲まれた少年。対照的な二人が出逢い、映画を作るという共通の夢を追いかけていく、あったかくて切なくて、でもやっぱり幸せになれる映画。


なんといっても子どもの、あの想像力!豊かな感性と形にするというエネルギー!それをしっかり映像化していて、風景に描き込まれていくアニメーションに、子どもの頃見えていた景色は確かにあんな風に夢で溢れていたと、思い出した。

何かを創り上げるってそういえばこんなに楽しいものだったよ。頭を悩ませるんじゃなくて、とにかく自分のやりたいようにやる。楽しくなきゃ創造なんてできやしない。いいものをつくりたい。頭にあるのはそればっかりなんだ。


すっごく楽しそうに遊んで自由に見えるのに、でもそこから離れたら孤独を抱えている子どもたちの描写に切なくなる。みんなみんな、誰かに必要とされたいっておもってるんだね。

笑って泣いて、喧嘩して仲直りして、毎日一生懸命に生きて。そんないつか昔に経験したようなやり取りがとてもとても愛おしかった。
花波

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