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ケスのmuckymouseのレビュー・感想・評価

ケス(1969年製作の映画)
4.0
1960年代後半、イギリスのヨークシャー地方のとある炭鉱町が舞台。
母子家庭、歳の離れた粗暴な兄、荒れた教育現場。孤独を深める少年ビリーと鷹の交流。

小柄でやせぎす。だけど登校前に新聞配達をして働くビリーは、少し大人びた表情もしていて。鷹と触れ合うビリーは生き生きとしてかわいいです。

彼を取り巻く状況はいろいろひどいけど、一人だけ、彼の個性を認めてくれた先生、授業中に鷹の飼育について話すビリーの言葉にみんなが聞きいるところ、鷹の餌を無料で分けてくれた肉屋のおじさん。
要所要所にきらめくシーンがあり、それが甘すぎないのがよいです。その時々の幸せも長くは続かないのだけども。

ケンローチの初期作品が劇場で観られて幸せでした^_^
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