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バベットの晩餐会のhzのレビュー・感想・評価

バベットの晩餐会(1987年製作の映画)
3.8
料理の話はしないと言っていたけど表情が語っておりました

逆にみんなの顔が綻んでいく表情の微妙な変化や指までしゃぶろうとするような些細な動作に目がいくので、初めて食べたフランス料理に対する大袈裟じゃなく真のリアクションを見ているようで興味深かった。

フランス料理の作られていく過程がかなりリアリティがあった。料理にしても、全体的に少し薄暗く寒そうな雰囲気の映画でいかにも美味しそうに撮ってるって感じではないのにすごく美味しそうなようすが伝わってきた。やっぱり豪華な食事って素敵なものやなあと再認識、フランスのコース料理が食べたくなる。
大勢のコース料理の準備を淡々とこなしていくバベットは圧巻だし、配膳係のエリックはなんとも可愛らしい。

この映画は後半の晩餐会の場面がかなり引き込まれるものだったけど、歴史的背景について確認しておくとさらに理解ができそうかも。

1万フランが当時の価値でどのくらいか調べてみて驚いた。バベットの、晩餐会にかけた本気度がすごい。
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