ゆい太郎

銀河のゆい太郎のレビュー・感想・評価

銀河(1969年製作の映画)
3.7
 ルイス・ブニュエル監督作

 時系列前後系ではあるが、キリスト達に汚れは無く、寧ろ崇めている感すらあった。逆に巡礼者の2人は汚れている。これが何を指すのか、宗教に対する悪態ではなく、無神論者らしく素直に表現しただけだったと思いたい。パン多め(ほとんど)な撮影方法だったが、横から上下、逆もあり、これは手持ち撮影した感もあり楽しめた。暗い部屋への移動で蝋燭が意味を持たない所は、蝋燭の様な光加減で部屋を照らしていた。本来なら真っ暗になるはずが、光の配慮があり観やすかった。
 とはいえ、主人公的立ち位置の2人の巡礼者だが、ワインを入れる水筒・鞄・帽子・服装等の小物、硬いパンや、持って行けと渡されたチーズの箱、ワインの色などなど…。どうやら私は感性が狂っているのか、ストーリーでの興奮より、小物の使い方、食事の仕方に興味があった。
ゆい太郎

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