ゆい太郎

長屋紳士録のゆい太郎のレビュー・感想・評価

長屋紳士録(1947年製作の映画)
4.0
 良い話でした。ラスト付近の台詞を言いたいが為の本作と言っても過言じゃない作ではありましたが、ラストシーンの西郷孝盛像(何代目かは存じ上げてませんが)は現在をどう見てるのか、些か変な気持ちになりまして、やたらと斜めに被って煙草、落としたばかりのシケモクを吸う子供が時代だなと感じました。作中、外の様子が撮影されてはいるんですが、戦後の瓦礫がやっと無くなり整備させれはいないが、まだ修復されて無い街並みに心痛くなりました。そういったモノを記録している映画としても価値があると思います。坊やの太々しい演技は前半ほぼ無口という荒技でしたが見事演じてまして、顔、表情、声、完璧にムカつく餓鬼でした。感服しました。
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