まめだいふく

スリーデイズのまめだいふくのレビュー・感想・評価

スリーデイズ(2010年製作の映画)
3.0
 「もし 自分だけの ‶現実” に生きるとしたら それは狂気か?」

 殺人容疑で捕まった妻を救うために夫が下した決断。

 「妻は無実に決まっているが、警察は妻を犯人と決めつけているし、弁護士も役に立ちそうにない。自分が何とかしなければ……よし! 妻を脱獄させよう!!」
 ……え? いやいやいや、そこは自分の力で真犯人を探す展開になるのがセオリーなんじゃないの? と思ったが、もうほかに手段がなかったのか。
 あらすじをほとんど知らずに鑑賞したので、てっきり素人の真犯人探しサスペンスと思っていたので、この展開には意表を突かれた。なんだか悉く運がいいのが気にはなるけれど、これはこれでなかなかスリリング。特にあの鍵のやっちまった感満載のトラブルはこっちもドキドキした。
 脱獄の極意を学ぶために、過去7回も脱獄に成功し、脱獄の手引書(?)みたいな本も出版している元囚人のデイモンに教えを乞うのだが、彼の言葉一つ一つが凄く説得力があった。因みにそのデイモンを演じるのはリーアム・ニーソン。出番はほんのわずか。ラッセル・クロウとの2ショットシーンは貴重なのではないだろうか。

 あれやこれやの下準備が意味を成していく展開と、検問突破の起死回生の作戦など、終盤は見所満載。

 そしておよそ3年ぶりに姿を現す ‶あれ” 。警察よ、ちゃんと捜査しろよな。
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