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太平洋の鷲のMayumiMのレビュー・感想・評価

太平洋の鷲(1953年製作の映画)
4.7
山本五十六御大の半生になぞらえて、日独伊三国軍事同盟の締結から真珠湾攻撃、ミッドウェー海戦、海軍甲事件を描いた一作。監督の名前に見覚えが……と思ったら、ゴジラやガメラやラドンのヒトじゃないか (笑)。
ともあれ、日独伊三国軍事同盟締結時の日本に電光掲示板ってあったんだとビックリしつつも、時代の推移と背景が丁寧に作りこまれているトコロに更にビックリしてみたり。そして、緒戦の勝利に楽観的だったのは陸軍だと示しながらも、ミッドウェー海戦時には海軍側にも驕りのような心境があったのでは……という表現がナカナカに新鮮だった。とにもかくにも、太平洋戦争の転機であり本作のメインイベントでもあるミッドウェー海戦は必見モノ。ほぼチョイ役の三國連太郎の美丈夫ぶりも必見 (笑)。

ソレはともかく、御大の名言である『百年兵を養うはただ平和を守るためである』を、センソウホウガーと騒いでいる連中に教えてやりたいよマッタク。
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