タクマ

犬神家の一族のタクマのレビュー・感想・評価

犬神家の一族(1976年製作の映画)
4.2
見たで。
金田一さん、事件です!
愛と欲望。人間の様々な感情が血の呪いとなり導く死の連鎖。情念が点と点で繋がる伏線回収にミステリーの面白さを再認識。終末感漂う犬神家と石坂浩二演じる金田一耕助のコミカルさが作品のバランスを保っていた。秀逸な演出もあり探さ死体とスケキヨの強烈なインパクトに中毒性が残る。
YouTubeの公式で配信されていたので再観賞しました。
昭和のフィルム映像のあのザラザラ感や作品全体の良い意味での陰気臭さがホラーとしての怖い雰囲気もしっかり作っている上で主演の石坂浩二さん扮する金田一のハマリっぷりやその金田一と掛け合いを見せる坂口良子さんの存在感が良い案配で作品にコミカルな空気を生み出して味わい深い世界観の映画になってます。初観賞時は暫くオープニングテーマが耳から離れなかった思い出😅
スケキヨのなにも喋らない不気味さと得体の知れないビジュアルは最高すぎるけどあの造形がそのまま人間の愛と歪んだ心の体現になってるんだと思った。石坂浩二さんの金田一シリーズは殆ど見ましたが今の所本作が一番好きです👍
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