あおい

犬神家の一族のあおいのレビュー・感想・評価

犬神家の一族(1976年製作の映画)
3.1
今見てみると、至ってシンプルで正統派なミステリーであるが、、、

狭いコミュニティ・多くの登場人物・1人、また1人という順を追った殺しのテンポ。今見ると、陳腐くささを感じそうであるが、抑揚の効いた楽器の不協和音、残像を残したスローモーションや雑な白黒を使った回想シーン、金田一耕助の目や耳を極度にアップしたカットなど、監督のアイデアがこの物語の持つ不気味さや緊張感をさらに高めており、面白かった。
金田一耕助が薬品の情報と引き換えに宿屋の女中にそば?を食べさせてあげているシーンは、金田一の性格を象徴するようなシーンで、好きだった。
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