備前長船

13Fの備前長船のネタバレレビュー・内容・結末

13F(1999年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

無名な監督・役者陣で売りが無いために、パッケージには「ローランド・エメリッヒ」と「デイ・アフター・トゥモロー」の文字がデカデカと載っています。
こういうものや、ブレイクした役者の過去作品によく「○○の」と役者名が付く映画は大抵つまらないことが多い。
しかし、この作品はまあまあと言ったところだろうか。
プログラムの中の仮想空間ものと言うと「マトリックス」「攻殻機動隊」「トロン」あたりを思い浮かべるが、どっちかというとタイムマシンもののが近い。
現在と1937年のロスが舞台だからだ。
SFものだが、ミステリー要素も大きい。
バーチャル空間と現実を行き来するので、自分さえも信用できないという設定は面白い。
映画よりゲームでよくある設定かも。
でも最初のシーンで血が付いたシャツを見つけるところで、ある程度予想はつく。
第一容疑者が犯人であるミステリーは少ないものだ。
現実と過去のロスを往復しながら事件を解決していくというのは面白い発想かもしれないが、少し話が分かりづらくなってしまったところもある。
最後のオチはある程度予想がつくものの、なかなかよく出来ていると思う。
結果的にはヒットもせず、埋もれた名作とまではいかない作品だった。
発想は良かったと思うが・・・
いっそのこと「ブレードランナー」のような世界にしてしまったら良かったかもね。
備前長船

備前長船