洒落てるのか狂っているのかよくわからないラスト含めて、晩年にこういったキチガイコメディを撮ってしまう（しかも『赤ちゃん教育』のセルフリメイクぽいし）ハワード・ホークスってやっぱり変な（食えない）人だったんだろうなあとしみじみ思う。終盤まで明色の服しか着ていないポーラ・プレンティス。『赤ちゃん教育』は豹『モンキー・ビジネス』はチンパンジーで本作は熊。女性も男性もタバコを吸う画ってのは実に様になる、最近の映画を見ているとそんなことも忘れてしまっていて逆に新鮮。タバコとか禁じているから「映画」は衰退していく。ロック・ハドソンはドタバタを一人芝居みたいに大仰に頑張っていたが、品の良いホークス映画にはなんとなく合っていないような気がした。
