排路

男性の好きなスポーツの排路のレビュー・感想・評価

男性の好きなスポーツ(1964年製作の映画)
4.0
こりゃあ面白い!
セリフの多さと自然さのせいで、なんでこうなったの?みたいなことがわからない。いつの間にか、熊がスクーターに乗って、新商品の浮き輪内蔵型救命胴衣を着たまま舟に引っ張られたり、キャンプしてたら大雨で水が溜まって2人が寝てたベットごと湖の真ん中に流されたり、そしてなによりもロックハドソンがいつの間にかアビゲイルって彼女のこと下の名前で呼んでたと思ったら、アビーになってて云々。

ホークスのこすりにこすり続けた映画の例にもれず、その構成要素を成している逆転・矛盾がいたるところに散りばめられている。
人間より劣るはずの魚が人間を凌駕する、
家父長制のはずなのに女性が周縁にいない、

現実世界がそうできているということの逆をいく映画として、映画そのものが二律背反という抗えない事実を抱えてることを柔軟に受け入れている。
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