排路さんの映画レビュー・感想・評価

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ボリシェヴィキの国におけるウェスト氏の異常な冒険(1924年製作の映画)

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フレーム内に人の出入りがないのが新鮮だった。俳優の歯もモンタージュの構成要素になり、映画に先立つ現実はないと想定されているみたい。ソ連的な人物をモデルとすることと必然的にステレオタイプになること。

イノセント(1975年製作の映画)

5.0

いままでヴィコンティは生理的にムリだったけど、この遺作はすごすぎてずっとどきどきした。過剰なクロースアップも目が赤いのも幕引きも全て美しすぎる!

雪之丞変化(1963年製作の映画)

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ジュデックスと同じような感動があった。ありえない照明の当たり方でほんとデタラメだし、みんな思ってること喋りすぎだし、屋根の上あれこれいう闇太郎なんて、お子ちゃまな映画だなーどおもうんだけど、長谷川一夫>>続きを読む

ファースト・カウ(2019年製作の映画)

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初めての出町座で半券無くして再発行してもらった。うちのチケット小さいですからねーと言われてすみませんしか出てこなかった。
映画は良かった。サスペンスになるような逃避行のシークエンスに草とか木々を前景に
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かづゑ的(2023年製作の映画)

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90歳なのに自分には皺がないのは皮膚移植の手術のためで、皺がうらやましいと!かづゑさんが話しているのに、拍子抜けした。

障害者の経験や人生を弱さゆえの偉大さみたいな論理で美化しがちな健常者の視点が暗
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

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映画を見続けたいと思う理由が凝縮されてた。映画と現実があまりにも違いすぎて、願わくばこんな関係がわたしの世界にも広がればと思うけど、彼らのようにちょっと物の見方を変えるだけで、贈る行為が意味することが>>続きを読む

枯れ葉(2023年製作の映画)

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戦争とか現実とかの距離やバランスのとり方が、いかにもユーロスペースが配給しそうなカルチャーって感じのアピールの定型で、興醒めした。これでは遠い国で起きてる戦争とか厳しい現実に向き合うことができないでい>>続きを読む

奇跡(1954年製作の映画)

5.0

2024年、すっごいいいスタートになった。あと100回みたい

生きる(1952年製作の映画)

1.0

わたしの靴下が破れてても渡辺さんの足は寒くないでしょ?ってセリフは良かったけど、この類の映画には全く心を揺さぶられない。

ただ商品として消費するだけなら、あの酔っ払った職員たちみたいに、これからの人
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小早川家の秋(1961年製作の映画)

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死体と知らされていない死体なめの佐々木の家のショットと嵐山のシーンの始めと終わりがすごいよかった。特に法事の会場からみた桂川沿の司葉子と原節子がいる方を映したエスタブリッシングショットは非人称的だけど>>続きを読む

(2023年製作の映画)

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久しぶりに映画みれた。西島秀俊に安心感があって良かった。しかし狂ってる表現はちょっとくどかった。

スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(2021年製作の映画)

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たまたまテレビみたらやってたから、最後までみざるをえなかったけど、2020年代のアメリカの映画あんまりみたことなかったから、良い経験になった。基本的に善意で「助けてあげる」側の視点で、双方向になる可能>>続きを読む

マーニー(1964年製作の映画)

5.0

作品名に主人公の名前を冠するのにふさわしく、すっごい良かった。明らかにセットで撮影されたボルチモアの実家の映像など、技術的に拙いやり方で彼女のことを語ろうとしても、マーニーという人物に近づくことなんて>>続きを読む

レベッカ(1940年製作の映画)

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コートの裾を頬に触れさせる、下着を見る、薄い生地の下着?で手が透ける、窓の外を見て自殺を勧める流れが面白かった

見知らぬ乗客(1951年製作の映画)

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あれだけの共犯関係を明示しておいて、2人のいろんな面での非対称が最後まで保たれる構造が面白い。透明のフレームのメガネが殺意のトリガーになるのも面白い。病院送り言説も面白い。

ママと娼婦(1973年製作の映画)

5.0

シネトランスでも自由間接でもなく、話させるというかそれぞれの立場にいる人の話す場を確保するような作家だと思った。それでいて、時間に耐えきれないポストモダンな映像の中に運動に賭けられた映画的な一瞬を見出>>続きを読む

(1970年製作の映画)

5.0

こういう題材にありがちな露出狂趣味とか教養の目的とかが一切感じられないし、雪の降る日に毛を削がれた豚の体が真っ白で、白黒映画だから血は真っ黒で、熱湯と豚の体内のあたたかさからでた湯気の白が美しく、解体>>続きを読む

不愉快な話(1977年製作の映画)

5.0

豚と併せて、最高だった。ユスターシュに近づけた気分。ルーシュのべったりな視点とアントニオーニの自由間接的視点とも違う、離れていて、美しい評言的視点。なんと言ったらいいんだろう。

時代遅れの最先端 ー風の谷幼稚園の子どもたちー(2022年製作の映画)

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わたしは結構身体偏重の保育園生活で、10キロハイクや滑り台の下に毛虫を集めて、触らないようにギリギリでとまる遊びとかやってた。作品としては、ぼくたちの哲学教室と同じくカリスマ指導者の魅力一辺倒で、作者>>続きを読む

ナンバー・ゼロ(1971年製作の映画)

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おばあちゃんのマシンガントーク、眠くならなかったけど、半分以上は話聞けず、灰皿を回して、テーブルクロスのゴミを手で払うのを追うのが楽しかった。カメラマンに姿勢直してと言われてと自然にあの姿勢に戻ってそ>>続きを読む

アリックスの写真(1980年製作の映画)

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テキーラもってリラックスしてもらうのが面白かった。

一晩中(1982年製作の映画)

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黒に作者のわかってたまるかの野心が現れてた。今日はユスターシュとアケルマンを見れた

ゴールデン・エイティーズ(1986年製作の映画)

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全くもって襟を正してみる必要がないと思ちゃうことすら、なんかこの映画を文化のうちに閉じ込めることになってしまうのではないかと…。でも、デパートにいくときのルンルンな気持ちと、演者になってしまう観客性が>>続きを読む

わるい仲間(1963年製作の映画)

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これもあまりにも適当すぎる。歴史の一部として受容することすら、バカバカしくなるくらい。たぶんこれでいい。

サンタクロースの眼は青い(1965年製作の映画)

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適当すぎ、ゴダールの未使用素材を繋いで、ナレーションをつけて、一本の映画になってしまうこと。less seriousのお手本だった。どうして、サンタの格好したら女性の肩だけでなく、腰付近にも手を回せる>>続きを読む

ぼくたちの哲学教室(2021年製作の映画)

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労働者の町にあって、残念なことにインテリの空言の印象がいなめない。

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