近未来のデトロイトで警官マーフィ(ピーター・ウェラー)は犯罪者クラレンス(カートウッド・スミス)達に惨殺されサイボーグ「ロボコップ」となる。かつての相棒ルイス(ナンシー・アレン)の協力を得てクラレンスを抹殺し、黒幕であるオムニ社の重役ジョーンズ(ロニー・コックス)を射殺したロボコップは自らをマーフィと自覚する。
ポール・バーホーベン監督をメジャーにしたSFバイオレンスアクション作品だ。
主人公が死んだままで再利用される悲劇や、その中に生き続ける人間性がテーマに・・・などという解釈もできるが、その乱暴な映像からはあまり深掘りは感じられず、毎回、単純なアクションとして鑑賞している。
劇中に何度も登場するテレビ番組がこの映画の象徴だ。ニュース番組では人が死ぬ事件を軽く報道し、超過激なビデオゲームや「でかいことはいいこと」という車のCMが流れる。そんなCMをわざわざ作ってしっかり見せるあたりがバーホーベン監督らしい。
過激でグロテスクな映像を含め、品のなさはピカ一だ。というか下品であっても映画は売れることを証明し続けているのがバーホーベン監督なのだ。
やっぱり、どうしても好きになれないなー。