これが原作ものだとは意外だった。
私生活ではさえない教師が子供時代に見たヒーローものを真似る。
いわゆる童心を忘れない心と、コスチュームまで作るオタク心の二つを併せ持つ。
しかし映画ではただ好きだったで済まされ、最初からコスチュームは完成している。
明らかに動機付けが必要なはずだが、原作を読んだ人が対象であるかのように進んでいく。
まったく入り込めないまま物語が勝手に動いている印象がある。
笑いの切れはなく、苦笑の方が多かった。
緑色の液体ですら何であるのか分からないのだから、物語に入り込めというのは無理な相談だ。
哀川翔の配役にもやはり違和感を感じた。