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戦場の女たちのmhのレビュー・感想・評価

戦場の女たち(1989年製作の映画)
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戦後45年の時点で激戦地パプアニューギニアを訪れて取材をした、日本軍がやったことの告発ドキュメンタリー。
当時協力させられたヤシ油の製造からスタート。
「コシマキ」がなかった部族と、飢えている日本軍とのファーストコンタクト「コウカン」が語られる。
暴力で食料を供出させ、若い女性には性交を強要したとのインタビューのあとに、地元住民の女性を(性的な意味で)相手にしなかったという元兵士のかたの証言を繋げている。
同時に、日本軍がいた日々を、誇らしく懐かしんでいる男もいて、日本の童謡や軍歌を歌ってみせるのだった。
善悪のジャッジは視聴者に任せるというスタンスで、ドキュメンタリーとして信頼おけるやつでした。
この監督さんの戦争関連ドキュメンタリーはこれ一作なんですね。つまり、この手の告発ドキュメンタリーにありがちな左翼ジャーナリズムではないということ。
バランスの良さはそのあたりにあるのかも。
面白かった。
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