冬の亡霊

RONINの冬の亡霊のネタバレレビュー・内容・結末

RONIN(1998年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

①初顔合わせの寄せ集めのチームで、仲間をどこまで信じられるか
②本当の黒幕は誰か
この2つがストーリーの軸だが、そんなことはどうでもいいんだよと思わせるくらいカーチェイスが渋い映画である。

ニースの旧市街の狭い路地で暴走気味のカーチェイスを繰り広げたりハイウェイを逆走したり、車でやりたい放題なとこが今作の魅力。
逆にそれ以外の話はおまけみたいなもんである。
まぁしかし正直こんな運転する奴等は迷惑以外の何でもないと思ってしまうほどホントめちゃくちゃで、かっこいいとかじゃなくて、いつ事故るかみたいなハラハラするドキドキさ。車以外でもかなり関係のない一般市民が容赦なく巻き添えになったり流れ弾で射殺されたりするリアリティ。

愛で終わらず男同士の友情で終わっているのがこの映画の渋さを象徴している。
ラストで語られる教訓だが、第一の教訓ってなんだよってもやもやしているうちに終わっていた。

舞台がフランスなので吸ってる煙草がジタンだったりするのが、観ていて面白かった。