このレビューはネタバレを含みます
記録
子どものころなんども見たはずなのに、とても新鮮な部分がたくさんあった。ただのワンちゃん救出大作戦だと思うのはもったいなすぎる。昔見た映画を見返すのは大事だなあ〜。
舞台の中心はロンドンで、ロジャーが住むフラットがオシャレ〜。独身で売れない作曲家という設定にも忠実な部屋の程よい荒れ具合も良い!部屋も街並みも色合いがリアルに寄せずに、ちょっとどんよりした感じが良かったと思う。また風景やキャラクター問わず、全体的に稜線が強めのタッチ(えんぴつで描いたようなしなやか〜な感じ)がワンちゃんの生き生きとした動きにあっていて、他のディズニー作品よりもアナログ要素を感じられた点も、素敵だなぁと思ったポイント。
冒頭でポンゴが飼い主のロジャーをペットとしながら独り言をブツブツ言うシーンと、ロジャーがポンゴと生まれたての犬の赤ちゃんを蘇生するシーンがお気に入り。前者はワンちゃんがこんなこと考えてたら本当に面白いなぁってなるし、後者は外の嵐や時計の音と2人が沈黙の中で一点を見つめるコントラストがすごくて、よくわからないけれど印象に残った。