どんなに凄い役者を揃えて高額なセットを用意したとしても、この「死の匂い」を感じることは出来ないと思う。
落とし穴も花火の撃ち合いも拳銃遊びも、たけしがバラエティで馬鹿やってることの延長で変わらないのに、久石譲の音楽と青い景色の冷徹さが、暴力の嘘っぽさを排除してる。
「死ぬの怖がってると死にたくなっちゃう」ってたけしの台詞がずっと頭に残ってる。どんな景色を見てきたらこんな言葉が出てくるんだろう。
人を殺すとき無表情なのは、死を畏怖すべき対象としているからか。
時折、シリアスなのにクスッと笑ってしまうところはたけし流のユーモアを感じ取れる。
やめてくださぃよおおーのとことか。