このレビューはネタバレを含みます
愛してる
暴力団組員が沖縄で激しい抗争に巻き込まれて全滅するっていう話
「破滅の美しさ」っていう感覚初めてわかった気がする
「行くだけ行ったら後は手打ちで終わる」
最初は本当に沖縄ののほほんとした風景の中ヤクザとチンピラたちがふざけているだけだった
前半は特にユーモアのセンスがえげつない
漫才みたいな掛け合いを映画でやってる、すごすぎる
抗争が激化するにつれて沖縄の開放的な大自然と対比するかのように皮肉みたいに閉塞的になっていく日々、鬱々とした事件の連続
救いがないっていうよりも救いを求めてない映画だと思う
死を否定する社会に逆行して、死ぬことに行為以上の意味を見出そうとしてる
本当に救われた
「あんまり死ぬの怖がるとな、死にたくなっちゃうんだよ。ははははは」
自死を選ぶまでの村川の言葉の中に北野武の本音が入り混じってると思うとどうしても少し怖い気分になってしまう
生きてほしいよー