ソナチネのdodoのレビュー・感想・評価

村川に対してずっと抱えていたある種の違和感の正体が、村川の言葉からわかった気がした。
「あんまり死ぬのを怖がっちゃうとな、死にたくなる」この台詞である。
村川は死に対して恐怖している様には見えない。
死に魅了されているのだ。
死への誘惑に勝てなかったのだ。
死ぬのを怖がる人や、死ぬ事を恐れない人より、こういう人が1番怖い。
冷えた渇いた暴力が心底怖い。