なすび

さらば友よのなすびのレビュー・感想・評価

さらば友よ(1968年製作の映画)
5.0
「イェー...」で始まり「イェー!」で終わる映画(これほんと)。この時代のフランスの真面目なんだかふざけてるんだかよくわからない演出好き笑 イェーってなんなのよ。あとコップになみなみ注がれた飲み物の中にコインを5枚落として飲み物をこぼさないってゲーム何回も出てくるけどこれなんなん。こういう謎のゲームもこの時代のフランスのギャング映画?クール映画?みたいなのでよくあるよな。なんなんだろうあれ、当時フランスで流行ってたとか?(そんな気しないけど)でも映画見終わったあと絶対まねしたくなる笑 しかも使われ方も意外と粋というかあながち無駄でもなかったみたいな、ほんと謎のゲーム。

これはあれよ、チャールズブロンソンとアランドロンのイチャイチャ映画。いい歳こいた渋おじ二人が白シャツで殴り合ったりなんか額突き合わせて「くっ、引き分けか…」ってなって上裸になったり。その後お互いが相手のことをかばい合うんだけど、まぁその耐え忍ぶことすごいこと。こいつら出会ってそんな時間経ってないはずやし最初は喧嘩してたりしたのに、いつのまにそんな友情生まれたの?地下に閉じ込められて一夜にして二人はできちゃったんですね。
てか、映画公開時アランドロンは33歳、チャールズブロンソンは47歳、この二人14個も歳離れてるんだ!!全然気付かなかった。たぶんアランドロンは雰囲気とか声とか大人びてるし、ブロンソンはいつもこの仏頂面というかシワシワフェイス?だから老け顔に見えてるというか、なんかどっちも年齢が見極めにくい感じがする。アランドロンとチャールズブロンソンってどっちも個性超強、どの映画に出てもアランドロンとチャールズブロンソンを演じてる系の俳優だけどそんな二人がダブル主演ってめちゃめちゃ豪華やった。二人とも自分のスタイルが確立されてるから何してもかっこいい、様になる。正直地下で金庫を開けようとしてる時一体何をしてるんか話の筋はよく分からんかったんやけどそれでも二人の存在感と動きのかっこよさで全然飽きずに見れた。紛れもなく映画スターと呼べる人たち。
普段、母語じゃない人が英語を話すと違和感を感じてしまうのだけどアランドロンはそんなの全く感じさせない。英語でももちろん超かっこいい。でもやっぱり欲を言えばフランス語が聞きたくなる!たまに出るカフェの名前とかでフランス語の発音聞けるとキュンとする。

まさかの美人姉妹もいいよね〜。見るからに悪女、モニカヴィッティ的困り顔が印象的なファムファタール顔のお姉さんと(使ってる偽名がイザベル・モローなのじわる。イザベルユペールとジャンヌモローかよ!って1人ツッコミした。)清純派に見えるブリジットフォッセー。こんな2人が姉妹とか夢か?映画か?(映画でした)二人のラストも少し切なくて、美しくてよかったです。

警部も犬のようにしつこくていいよね。


あと関係ない話。今カフェにおるんやけどずっと久石譲の音楽流れてて全然集中できん笑 サントラの映画見たくなってしまうわ!
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