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さらば友よのmagic227のネタバレレビュー・内容・結末

さらば友よ(1968年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

この映画があまり観られてないようで、ちょっと意外でした。1968年制作のフランス映画、チャールズ・ブロンソンが、アラン・ドロンから煙草の火を貰うラストは、男なら誰でもグッとくる名シーンとして有名です。 とにかく、この二人がいちいちカッコ良い!嫌がらせをし合ったり、意地を張り合ったり、まるで子供なんですが、男ってそういう部分がありますよね。中盤のヤマ場で二人がヘマをして密室に閉じ込められるという展開があるのですが、もろ肌脱いだ二人がコンクリートの壁に挑む姿は男臭さがいっぱい。でも、そこが魅力なんです。いがみ合いながら二人は硬い絆で結ばれて行くのですが、はっきり言って天下の二枚目アラン・ドロンより、じゃがいも顔のチャールズ・ブロンソンの方が圧倒的にカッコ良い。ブロンソンがやっていた酒を満たしたグラスにコインを入れて行くゲームを世界中の男が真似したのです。そして、もう一つ忘れてはいけないのが天才フランソワ・ド・ルーベの音楽、タイトルバックから映画史に残るラストカットまで、彼の音楽無しには考えられません。間違いなく一つの時代を作った傑作、最後はやっぱりこれで締めるしかないでしょう 。 「イェー!」
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