スタンリーキューブリックの遺作。
たまたま目に入ったので見た(普通のラブストーリーだと思っていた)けど、心の中にモヤッとした感情を残した作品。
オープニング、エンディングの重厚でクラシカルな雰囲気。典型的な英国を思い浮かべるけど舞台はニューヨーク。だけれど、音楽担当のジョスリン・プークが英国で活動していたとなれば納得もできる。。。かな?
すこし、弦楽器が不安定なハーモニーを奏でるだけで一気に空気が灰色になって、気持ちが食い入ってしまう。ピアノが一定リズムで奏でる音が、心をザワつかせる。不気味。
セリフに“間”がすごくあって、もたついている印象。でも2時間40分はあっという間。
出てくる役者もそれぞれどこか影があって。トムの表情が絶妙で、次の展開を予想してしまう。
アランカミングが出て来たのに、いちばん興奮した。それまでは、前のシーンの影響もあってか、ちょっと落ち着かなくて、不気味で恐かったのだけれど、彼が出てきてホッとしたというか。。彼の演技は本当にすごい!熱々と誘う目、セクシーな瞬き!
キューブリックの作品はロリータしか見たことがないから、他作品も見てみよう