嫌いじゃないんだけど、ちょっと物足りないかなあ...というのが全体の感想。
まず、序盤と中盤は凄く良かった。序盤は妻が夫に本心を打ち明けるシーンが凄く好き。大スター夫婦の演技がなんか洒落てて(？)カッコいい。パーティーの場面も凄く洒落てて好きだなあ。中盤は儀式のシーンが最高にイカれてて大好き。イカれてる映画は大好きなので、これこそ自分が求めてる映画じゃん！って思ってた。中盤までは。
だけど終盤がかなり退屈だった。序盤と中盤は凄く好きなんだけど展開が少しパンチ不足な感じは否めなかったので、さぞかし終盤で大どんでん返しを起こしてくれるんだろうなァ!? と期待していたらそんな事は全く無くて少しがっかり。長く引っ張っておいて大きな展開がある訳でもないし、普通に観ながら寝落ちしちゃった。2時間半の映画の終盤が退屈なのはさすがに勘弁してほしい...
映像も決して悪くないんだけど、キューブリックらしさをあまり感じない映像に仕上がっていたのが残念だった。お馴染みの左右対称の描写とかほとんど無かったしね。
とはいえ最後のセリフは最高だった。キューブリック作品のオチって良い意味であっけらかんとしていて、尚且つカタルシスを感じるから凄く好きなんだよな。いやあロックンロールだわ。
っていうかニコールキッドマン、はじめて観たけど超美人っすね。絶対また観返すわ。
