ぽち

陰陽師 IIのぽちのレビュー・感想・評価

陰陽師 II(2003年製作の映画)
1.5
やはり前作の絶妙なバランスは偶然のたまものか・・・と認識できる作品。

今作では前作の良かったところが全て裏目に出てしまい、というか、微妙にマッチしていた世界観とずれてしまって、普通のイタイ邦画ファンタジーとなっている。

野村萬斎は相変わらずはまり役ではあるのだが、紅をさして「うずめ」までやってしまったのは失敗。このシークエンスのBL色も気持ち悪い。

狂言師、能楽師としての野村萬斎を前面に出し過ぎたということだろう。

でも、最高にすごかったのが須佐を演じた市原隼人の破壊力。「学芸会程度」などと言っては学生さんに怒られそうなレベル。

大笑いしたのが、何笑ってんの?と思った瞬間に幻角が「なにを泣いておる?」って所。いや、どう見ても泣いてる演技じゃないでしょ。子役の方がきちんと泣いてたぞ。

まぁ、ここまで酷いとガッツリ記憶に残るってのは、逆の意味凄い事だろうな。

後半のグダグダ感も含めかなり悲惨な作品。
って言うか、ヤマタノオロチだから、絶対キングギドラみたいなのが都を蹂躙すると思ったら、ショボいメイクの須佐がうなるだけって、そりゃないでしょ。笑



余談。
前作もそうだったのだが、女性を綺麗に撮れていないのは残念なところ。
一作目のキョンキョンも、今作の深キョンも、あと十倍は魅力的に撮れて良いと思うのだが・・・

でも、両作とも後ろ姿からの横乳はサービスシーンとしてポイント高し!!笑
ぽち

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