Gugu

火宅の人のGuguのレビュー・感想・評価

火宅の人(1986年製作の映画)
3.3
煩悩に身を焦がし
不安の絶えないさまを
火災にあった家にたとえて
「火宅」という
最後まで見るとこの冒頭見出しの意味が分かります。

恵子さん役の原田美枝子さん綺麗~と思ったら、プリオールCMの綺麗なあの方か!笑顔が若いときも今と変わらず可愛らしい、凄い。
桂の母親役の檀ふみさんは、檀一雄の娘さんなのですね、これまた凄い。

それにしてもこの時代の文学者たちは皆こうなのか。
女の私から言わせれば絶対的にヨリ子が生涯を過ごすのに一番良い女で良い母なのに…。

山の上ホテル、これを見る前に泊まっておいて良かった笑
原稿仕上げるためにホテルに缶詰めになってただけじゃあないよねそりゃ。
逢瀬の場でもあったと知ると、なんだか勝手に複雑な気持ち。
数々の文豪たちは、あの朝御飯も愛人と一緒に食べていたのだろうか…と想像してしまう笑

太宰治と中原中也は知っていたが、檀一雄の名は知らなかった。教育上、教科書には載せられないような作品ばかりなのかな笑
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