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「火宅の人」に投稿された感想・評価

キリン

キリンの感想・評価

4.0
なんとも不思議な緒形拳と、いしだあゆみの夫婦関係
普通に考えれば緒形拳の行動は間違いなくクズなんだけど
緒形拳が演じると格好良くさえ見えるのが怖い

子供たちも事情を知っていながらこれを受け入れているのは
その時代にはまだ昔からの名残があるからなのだろうか

それにしても松坂慶子が奇麗だわ
昔は「松坂慶子=大女優」という刷り込みがあったけれど
この時分の出演作を観るとそう評されるのも当然だと思う

原田美枝子も美しいし、時代が進めば進むほどジャリタレが
映画に出るようになって、キャストの質は下がっていると思う
昔の作品は本当に色々な面で厳選された人達が出ていたと思う

あ、上で書いていないけど、いしだあゆみも美しい

ラストシーンでこの先の未来を思わせるようないしだあゆみの
笑顔もよかった
そして、最後に流れる曲、静止画で出てくる要所要所のシーンも
良かった
原田美枝子目当てで鑑賞(日本アカデミー賞最優秀助演女優賞受賞)。

主人公の作家の情愛を中心に描いた濃厚な文学作品。

桂一雄の母親は浮気をし、一家はほぼ離散となる。

そんな彼は作家として大成し、結婚、子供も5人生まれる。

しかし息子ひとりが病気によって障害を持ち、母親の精神もおかしくなり、結果、桂一雄は新人舞台女優の恵子と不倫する。

家を出て行き、恵子と楽しい生活を堂々と過ごす桂一雄であったが…

ストーリー自体はそこまで突発したものを感じなかったが、なんせ緒形拳、いしだあゆみ、原田美枝子、松坂慶子の芝居が凄い。

この手の役をやらしたら当時右に出るものはいなかった緒形拳も良いし、妻・母親、そして「何でも知っている」がとても怖いいしだあゆみ。

お互い違った色気を全面に出していた原田美枝子と松坂慶子。

ふたりはひとつの映画の中で、様々な一面を表情だけで見せてくれていて、素晴らしい。

個人的には緒形拳と原田美枝子の喧嘩の場面が圧倒的だった。

原田美枝子が顔に怪我を負って撮影中止になったと自伝で読んでいたが、本当に怪我をしてもおかしくないくらい身体を張ったふたりのお芝居に脱帽。
【正妻の圧倒的★勝利感】

主人公めっちゃ元気だなぁ(文字通り)
太宰治、中原中也が出てくる所は面白かった。
太宰治を演じていた俳優さんが日本アカデミー賞に毎回出てくる偉い人やったのが1番のビックリどころ。

2021/03/16GYAO無料配信
ムウ

ムウの感想・評価

2.4
最優秀作品賞
いくつかの不倫の話
昭和昼メロドラマっぽい
あまり面白くはないけど、ギリギリ観れる
松坂慶子って派手になって田舎に帰ってくる役多めw
壇ふみのお父さんの自伝の映画化。壇ふみも出てた。のダメ人間なのに女にモテる、緒形拳が素晴らしい。作家の堕落ものといえば、太宰治を小栗旬が演じた人間失格があるが、それとは違った人間臭い魅力がある。
TSUTAYAで観ました。
苦しい時に逃げてはいけない。遊ぶ領域は余裕の範疇で!
QOne

QOneの感想・評価

4.2
檀一雄の自伝的小説を深作欣二が映画化。

愛人との逢瀬をひたすら繰り返す、父としても夫としても失格の破滅型作家を緒形拳が嬉々として演じている。

その愛人の1人は原田美枝子、もう1人は松坂慶子、当時の2代演技派艶女優との濡れ場は、当時独身の私には、こんな2人との逃避行は人生破滅しても男の夢か、、と非常に羨ましく思った記憶がある 笑 

特に原田美枝子のスタイルは日本映画史上おそらくNo.1のダイナマイトボディでそれだけで私は圧倒されたのだが、、

一方そんな堕落の底の夫を待ついしだあゆみが無表情でブランコをこぐシーンは私にはホラー映画より怖かった。。

深作欣二監督には珍しい文芸作品はそんな男としてあまりに最低な、でもあまりに羨ましい1人の男の顛末を眺める時間。ヤクザ映画とアクション映画よりも遥かに私に深い刻印を残したのだった。

今改めて観ると、脳炎にてマヒ障害に至った幼い息子を放置し逢瀬を繰り返し、妻は宗教に走る。この家族を顧みない男に半端ない嫌悪感を抱いてしまったが、演じた緒形拳は、本作と「復讐するは我にあり」で忘れられない役者である。
とし

としの感想・評価

4.0
壇一雄が愛人や家族との生活を描いた私小説を深作欣二が映画化。 超無責任な男なのに緒形拳が演じるとどこか憎めないダメ男。 原田美枝子や松坂慶子を振り回して羨ましい。 絶対できないけどこういう風に生きれたら幸せだろうなと思う。 こういう人だから女にモテたのかな? 壇一雄の娘の壇ふみがお母さん役ってのが粋だね。
「華の乱」となんとなく似ている。(監督が同じ)
原作は小説家の私小説らしい。
緒形拳 いしだあゆみ 
松坂慶子の話がよかった。松坂慶子は美人!
八咫

八咫の感想・評価

3.7
すっごいなあ〜……。映画が凄いっていうか、この映画に出てくる人物たちが凄い。
この時代の映画にありがちだと感じる女性が自身へのレイプを大層悲壮に感じてなさそうに描かれること。それから現代の邦画ではありえないぐらいのボリューム感。起こること起こること濃密すぎて、でどんどん進む。でも視聴者が置いてけぼりになるかというとそんなことはなくて、テンポはあまりにも早いけど出来事一つ一つにきちんとした裏付けがあるから分厚い文庫本がそのままこの映画に収まったような綺麗な感覚を覚える。
なにせ出てくる人間みんな生きることに忙しい。何か重大なことをしていないと人生が送れないと決め込んでいそう。今日は特に何もなかったよ、なんていう一日はなさそうなのだ。
それにしてもまあ男に都合の良い映画だこと。時代がそうなのか、一雄(緒形拳)のみがそうなのか。あまりにも女は主人公にとっての都合の良い立ち位置でしか配置されておらず、そりゃ箇所箇所を取れば主人公が苦難の瞬間もあるだろうが自分の子供5人を世話し愛人関係に口の出さない女房と、堕胎してくれる愛人、セックスだけをしてくれる行きずりの女、となんと男は爽快だろうなあと思う。だけど、一雄がまた女にとってはチャーミングといえそうだから仕方のないことで、またそれに説得力があるのだ。

深作欣二監督作品の造詣を理解するにはまだ年齢が早いような、しかしその時代を経験していないので一生理解できなさそうな思いもする。



彼女の家庭を破壊するな

そりゃ女はね生まれたとこでは
死ねないと思ってますけど

楽しかったからねえ
本当に楽しかったからねえ



脚本 3.8
美術 3.6
演技 3.8
演出 3.8
チープ感のなさ 4
満足度 3.3
その他(音楽、カメラワーク)
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