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麗しのサブリナのclydebarrowのレビュー・感想・評価

麗しのサブリナ(1954年製作の映画)
2.5
むかしむかし観た映画だけれど、録画しておいたのを改めて鑑賞。
兄弟を演じる名優二人とサブリナの年の差があまりに大き過ぎて、お金持ちが使用人の娘を取り合う三面記事的下世話さを終始感じてしまった。若い頃観たときは、そんな風に思わなかったのにね。

「フランティック」の評でも同じようなことを書いたが、この映画も中年(あるいはそれ以上の)男の夢物語だと思う(だって、当時おしゃれの最先端だったパリに留学した若い女性が、いつまでも、うんと年上のご主人様を思い続けているわけがないじゃない?)。ある時代の映画は、そういう傾向の作品が非常に多い。”フェミニズムで読み解く名作映画コレクション” というテーマの論文なら、すぐ書ける。というか、もう既にあるよね、きっと。
「ローマの休日」のヒロインは、女王という職業(?)を持つ働く女性の気高さがあるがゆえに輝いていたし、だからこそ女性からの評価も高いのだと思う。
この映画は、オードリー・ヘプバーンの無駄遣いだ。作品としては悪くないけれど。
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